いちごみるく

第1話

桜咲く季節

今日から高校生



幼馴染の遥ちゃんと今日からお世話になる高校に歩みを進める






楽しみだなぁ

友達できるかな





たくさんの期待と不安が頭の中を行き来する

昨日2人で今日のことを話してて、想像力は豊かで

ちょっとやそっとのことじゃ驚かないよ






そんなことよりも…






「遥ちゃんかわいいね」





ショートカットの彼女は爽やかな雰囲気

それでも朝早くからおしゃれに髪を少し巻いている姿を見ていて

ときめきがとまらない






「蘭のおかげだよ

蘭のお母さんにも感謝しないと」






そう微笑む姿は本当に可愛い

それに、私のおかげって言うけど努力した遥ちゃんの頑張りだし

一番は






「瑠夏くんに早く見せないとね」







遥ちゃんの彼氏に見せるためだって私は知ってるんだから





名前を聞いただけで、真っ赤に頬を染める姿

朝から可愛いものに囲まれて私は幸せです








遥ちゃんの彼氏は中学が別でやっと

同じ高校にいけるって喜んでたみたい

遥ちゃんも嬉しそう



そんな私は、生まれてから彼氏がいたこともなければ、

恋なんて無縁だった

いつか、私にもそういう人は現れますか?







まあ、考えるだけ無駄だけど…



ピンクの桜の絨毯の上を2人並んで歩く

今はお姫様にでもなった気持ちで新しい生活を迎えよう

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