心理

第215話

「あっ、佐山先生!!」




昔から大嫌いな職員室

あたしからこの部屋に行くなんてほんとにどうかしてる

あいつらが見たら笑うかな?

そんなことを考えながら、唯一話したことのある先生を呼ぶ




「波流さん1人ですか?」





ニコニコと爽やかに笑う先生はすごく不思議そう

質問に答える前に話す場所を変えてもらう



教師たちの物珍しそうな目が痛くてたまらなかったから








「叶斗たちは教室で待っててもらってて、

佐山先生に聞きたいことがあってきたんです」






「へぇ、あの2人が大人しく待ってるなんてことあるんだね」







おもしろそうに笑ってる先生はどこか、裕みたいだった

そんな先生はほんとに話しやすくて教師の鏡だなぁなんて






「あの、椿って知ってます?」






赤髪でマスクつけてて無愛想ななんて言ってみると安易にクラスを教えてくれる

あんなに目立つ子は知らないはずがないなんてまた笑ってる

ほんとに楽しそうな人





「仲良かった?」





「向こうはなんて思ってるかわからないですけど

ああしも叶斗も嫌いじゃないんです」





「そっか、みんな素直じゃないなぁ」





くすくすと笑う先生は遠い過去を思い出しているような







予鈴のチャイムがなる

こんなところでのんびりなんてしていられない

佐山先生に感謝の言葉とHR出られないことをつげて走り出す






「天海さん!!」





廊下の角を曲がる直前廊下に響く佐山先生の声






「不器用なだけでいい子だから!!仲良くしてあげてね!!!」







この言葉は椿のことだよね…

そんなの言われなくってもわかってますよ






「あったりまえ!!!」






大きな声でピースを返しておく

さあ今度は私の番

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