第210話

いや元々姫じゃないんだけど

普段なら突っ込んだりするんだけど

そういうこという、雰囲気では無い





色々思うことはあったけど

心に留めておいたまま彼らを眺める






図星のようなよく分からない顔







殺伐とした空気の中




椿が教壇をおりる姿が目に映る



それから、こっちに歩いてきて

あたしの顔を見るなり大きなため息を吐かれた



なんか酷いんだけど

そんな不細工な顔してたのかな

まぁ、あまり興味無いから気を抜いてたけども











「あ、おい!!」




「椿は何するかわかんねぇからこっちに来いよ!」







「俺らが守ってやるよ」






教室の入口から離れる気配の一切ないのに

彼らはへらへらした様子で手招きをする





なにか癪に障る






「おっえー!ゲロ吐きそう

何言ってんだよほんと







お前らは羅刹に寝返ろうとしたくせに」








「なっ!!

やっぱ、てめぇが永久さんにちくったんだな!!!!」






「てめぇが俺に頼んできたからだろ


あと、何か勘違いしてねぇ?

俺が尊敬するのは秋さんだけ



秋さんにしか情報は流さねぇよ」





「クソが…ほんとに遠藤の金魚のフンじゃねぇか」







少し椿の言った言葉が引っかかる

"俺に頼んだ"

今のあたしには当然分からなかった





眉間に皺がよるのがわかった

椿がその顔を見てぎょっとする




「やべ、その顔…聞いてなかったのかよ

やっぱあいつら秘密主義かぁー?




はぁ、お前らもう追放だろ?

だから、こいつが姫とか関係ないじゃん?



さっさと消えろよ」








椿の前にある机が吹っ飛ぶ

激しい音を立てて違う机に当たった

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