第180話
「ねぇ」
隣に立って数分
ずっと二人で月を眺めてた
あたしの呼び掛けで初めてあたしを見る永久
無言のままじっとあたしの言葉を待ってる
「月見てると・・・苦しい?」
「・・・」
「苦しそうだよ」
永久の眉間にシワがよる
聞かれたくない
そう言われてるみたい
「嫌なら見なくてもいいんだよ
自分で自分の首を絞めてたらいつの間にか本当に」
そこまで言って口を閉じた
あまりにも真剣な目であたしを見てたから
永久には言っちゃダメだったんだと思った
「お前になにがわかる」
「何も分からない」
「だったら」
「永久にしかわからないこと
だから、永久に聞いてるんだよ」
言わなきゃわからない
そう付け足した
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