第160話

あたりを見渡す








階段はふさがってる








廊下にも行けない








静かにあたしは固唾をのんだ








「裕…」








そっと名前を呼ぶと






「俺は大丈夫」





なんていつもの顔で笑う







「だから…」






゛逃げて゛








「え?」






裕の体があたしから離れていく







フラフラの体はもう無理だよ





立ってるのでやっとなのに、なんで








「あっはっはっは!!」







「そんな体で俺らに勝てると思ってんの??」











「勝てないなんて俺言ってないよ??」

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