第154話

「波流ちゃん」









裕が顔を後ろに向けあたしを見つめる








「隠れてて」








「え…?」










突然過ぎて、聞き返してしまった






「そこに隠れてて」









指を指した方を見れば、5階のフロアに繋がる廊下







そのスペースにはたくさんの植物を植えてたのか






植木鉢が沢山ある







裕が言ってるのは多分そこ








「俺がいいって言うまで出てこないでね」









裕の手が離れる







一緒に走るよりはやりあった方がいいってことかな








「そんな心配そうな顔しないでよ







一応これでも、副総長だからね」








見えないだろうけどって、最後まで笑顔で安心させてくれる










心配そうな顔誰だってするよ









あんな汚い手を使うやつらがいるかもしれないのに








裕が危ないかもしれないのに








あたしはなにができるのかな







首を縦に振り、




植木鉢の近くに隠れて息を潜める

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