第11話

目が合ったままお互い動かない





たったの数秒が、

あたしの中では時間が止まっているように感じた







「えっと…、葉月叶斗と知り合い?」






佐山先生が隣から控えめに言った





葉月叶斗





身長は高めで、

170後半といったところで

今間抜けな顔をしている







驚きが隠せないんだと思う

口をパクパクさせて金魚みたい







だけど、あたしも彼が成長していてわからなかった




記憶に残っていると言っても、


見た目だけだと、確信は持てなかった






違ったらどうしようとまで思っていた





だけど、名前を聞いて確信をもてた







「はい、幼なじみです」






たった数年でこんなに大きくなっててわからなかったよ…





男らしくなったじゃん





葉月くん…いや、叶斗





「「「「え!?!」」」」






クラスはまた騒がしくなった

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