第9話

ガヤガヤ




ギャーギャー




担任が来ても教室の中は静かにならない

当たり前か…





さすが不良校って感じ






「今日は転校生が来たからみんな仲良くするんだよ」





それでも、ビビりも怒りもせず、淡々と話す佐山先生

威厳があるんじゃなくて無視されるタイプの先生?


若いのに苦労してるのかな







けど、そんな考えはすぐに無駄だと知った






「さっさん!女!?美人!?」







「え!!どこにいんの!」






はやく呼んできて!なんて声が聞こえる





佐川先生はさっさんとよばれてるようで

仲いい感じが雰囲気からわかる




なんだ、心配して損した










そんなことより、

残念ながらあたしは美人じゃない






転校生は美人という設定で話が進んでいて、


心が痛む





「てかさ、不良校だぜ?

女なんか有り得ねーつーの」





「じゃあ男だったらどーすんだよ」





「そりゃパシリだろ」






だよなーとクラス全体が賛成してる

ちょっとまて、転校そうそうパシリは嫌だな







ギャハハと楽しそうな笑い声がやまない






少し困った顔をした佐川先生と目が合って

苦笑いしながら手招きをされた






入ってこい・・・ってことでいいよね

心配そうな苦笑い









大丈夫なのに、



パシられるつもりないから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る