第42話

心電図に変化はなかった。

「っ…動けよ!」

もう一度、右手を振るう。

同じだった。

再度やろうとして、医者以外のスタッフに止められた。

「アヤ!!手ぇ繋いで学校行くんだろ!!海行くんだろ!!起きろよ!!」

ぱきりと窓ガラスにひびが入った。

エイジはアヤと離されていく。だから、叫んだ。力一杯、叫んだ。

「ダメだ!!死ぬな!!許さねぇぞ!!アヤ!!」

バンッと処置用具が弾けた。

涙で顔はぐしょぐしょで、叫ぶ声も擦れる。

「頼むから起きろ!!起きてくれ!!アヤ!!アヤ!!」

ドアが閉められ、エイジはドアを叩いて喚いた。

パキッパキッと窓ガラスにひびが入る。

「アヤ!!ダメだ!!アヤ!!―――ッ――」

エイジは泣き崩れた。


力が暴走しかけて、尚且つ泣き崩れてしまったエイジをどうすることもできずに、ハヤテは立ち尽くしていた。

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