第43話
その肩に手が置かれて、ハヤテは振り向いた。
「これを…」
いつの間にいたのか、コウヤがピアスを外し、ハヤテに握らせた。
泣き続けるエイジへ近づいていき背中を擦る。
窓やミヤシロ親子の周りでパチパチとエイジの能力は弾けていた。
バリアだ…
漠然とハヤテは思った。
エイジを助けれないなんて……!
――強くならなきゃ………!!
握り締めた兄のピアスの石が砕ける感触がした。
病室のドアが開き、医者が出てきた。
アヤの母親に入るように促す。ミヤシロ親子は病室に消えていった。
突如ゆらりとエイジが立ち上がった。
「大丈夫か?」
コウヤが声をかけると、
「帰る」と無表情で答え、歩きだした。
ハヤテは息を呑んでエイジを見ていたが、エイジはハヤテなど見えていないかの様に無表情で横を通り抜けて行った。
ハヤテは慌ててあとを追ったが、エイジは真っすぐ家に戻り、そのまま眠ってしまった。
それでも不安なハヤテは、椅子に座り、まんじりともせず朝を迎えた。
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