第24話

「制服…」

「え?」

「いつもシャツ姿だから…。ブレザー似合ってるね」

「んなことないよ。ち、ちょっとぶかぶかだし」

「ネクタイとかないの?」

「あ、あるよ。邪魔で外してる」

アヤがゆっくり歩き出す。

「K高校だね」

「うん。アヤの高校は?」

「H高校知ってる?」

「あそこか~!」

「入退院であんまり勉強できなかったから、頭悪いの」

「病気は仕方ないよ。俺が勉強教え………」

エイジは立ち止まり両手に顔を埋めた。


何を言ってんだ、俺――


恥ずかしさで顔が火照るのがわかる。耳を隠すため、髪を必死につぶした。

「エイジ?」

「う、うん。行こう。何号し――っ!!」

危ない!というより早く体が動いた。顔を上げたエイジはアヤを引き込んでいた。

「キャッ!」

小さくアヤが驚いた悲鳴を上げた。

アヤの頭と肩を自分の胸にしっかり抱え込む。


バチィイ!!


炸裂音が響いた。


静まり返った中、サッカーボールのてんてんと転がる音が耳に届いた。

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