告白
第23話
次の日、エイジは研究施設に行く前に庭園へ走った。
きてなければいいと思った。
でも、アヤはいた。
エイジはアヤの腕を掴んで歩き出した。
「どこにいくの?」
「病室」
「誰の?」
「アヤの。何科の何号室?」
止まらず振り向かず話す。
「どうして?」
「また熱でたら大変だろ。昨日の今日だぞ」
「でも、謝りたくて…」
「わかってるよ。突然具合悪くなることもあるさ」
「怒ってる?」
「怒ってないよ」
「エイジ…」
「何?」
「腕痛い」
アヤのか細い訴えでエイジはアヤから手を離して立ち止まった。
「ごめん」
振り返ってアヤの腕を見ると指の跡が付いていた。
「ごめん」
もう一度謝る。
アヤはゆるく首を振った。
「いいの。エイジは私の心配してくれたんだもん」
エイジは笑ったアヤから目を逸らした。
左手をブレザーで拭う。さっきまでアヤに触れていたのだと思うと照れ臭くて失神しそうなくらい緊張した。
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