第21話

「何?」

『よくそうやって入れ代わるの?ハヤテくん』

「何言って――」

『真似をしても、やっぱり話し方が少し違うわ』

「えー」誰も見てないのにハヤテはお手上げのポーズをした。

「何でわかったの?」

『ちょっとした癖があるの』

「話し方に?何?」

『秘密』ふふっと楽しそうな含み笑い。

「なんだよ、それ」

ハヤテも苦笑いする。

『エイジいる?』

「――あっ!!」

ハヤテは思わず声をあげて口を塞いだ。

『どうしたの?』


あいつ、まだ庭園にいるかも!!


「なんでもない。エイジなら寝てるよ」


迎えに行かなきゃな


『そう』

「起こす?」

『ううん!明日謝るわ』


あれ?なんでエイジなんだ?

……あ…

――…「恋」ってやつ?


ハヤテは自分の気持ちに気付いた。

その頃、エイジも自分の気持ちに気付こうとしていたのだが。

ハヤテのほうが早かった。


コレが?


急に胸が騒つきだして落ち着かなくなった。

『ハヤテくん?』

同時にアヤの気持ちにも気付いた。


呼び方が違う…


ハヤテは受話器を強く握った。

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