第17話

アヤも「よかった」と笑う。

「私と同じになったら可哀相だもの」

「何言ってんだよ?アヤも良くなるって」

「…うん。座らない?」

エイジは「ハヤテそろそろくるぜ?」ベンチの右端に座りながら言った。

そこへハヤテが現れる。

「すごい!どうしてわかるの?」

アヤが目を輝かせている。

「双子のテレパシー」

エイジはおどけてみせた。

アヤがくすりと笑った。

そして「アヤはさー」わざとらしく声を上げる。

「好きなテレビとか好きな漫画とかある?」

いつも教室でみんながしていることをエイジは真似してみた。

「ある。虫のキモチとかひとみとか――」

「二つ共MHKだね」

ハヤテが左側に回り込む。

「ハヤテくん知ってるの?」

アヤがハヤテを振り返る。

「…新聞で、題名だけ」

「もう終わった?」

今度はエイジの方。

「ひとみは朝の連ドラだからまだよ」

「虫のキモチは?」

「HDDに取ってあるわ。見る?科学のテレビよ」

「「見る!!」」

アヤは楽しそうにくすくす笑った。

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