第16話

一週間、エイジは能力のコントロールに力を入れた。

室内でならともかく、外で能力を使うと逸れてしまう。それをなんとかしたかった。


つのる焦り

追い打ちをかけるハヤテとの比較


耐えられなくなり、また飛び出す。


「っ~うっぜー!」

まとわるりつく草や枝に力を放った。

バサッ…と草や枝が弾け飛んだ。

「…くそっ」

険しい表情でエイジは前進する。


抜けると…

「お、おう…久しぶりだな」

アヤが一週間前のようにベンチに座っていた。

「久しぶり」

アヤが微笑む。

「ま、毎日来てたのか?」

エイジは必死に慣れない会話をしようと話題を探した。が、共通の話題などあるはずもない。

「ううん」

「ここ……」

「何?」


本当は立入禁止――


「いや、桜が気になって」

言わなかった。札がちゃんとかかってないのも悪い。と話を逸らした。

「私も……。来年咲くかしら?」

エイジは散らしたところを見上げた。


ダメっぽいなぁ…


「うん。咲くよ」

また言わずに笑顔をアヤに向けた。

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