第3話

ショウヘイを見ると不安げにハヤテを見ていた。

「大丈夫。すぐ開く」

ハヤテは携帯を出した。

「ところで、なんでジャムを出したんだい?」

「お昼ご飯に、サンドイッチを作ろうと……父さん喜ぶかなって……」

だんだんフェードアウトしていく声。顔も下がる。

キッチンには刃物があるから一人で入ってはならないのだ。


私に?昼ご飯を?


ハヤテは“息子”を愛しく思った。

ショウヘイの頭に手を乗せると小さな体がびくっと震えた。

「ショウヘイ」

自分に出来るだけの優しい手つきでショウヘイの頭を撫でる。

ショウヘイが少し顔を上げた。そこに笑顔の“父”がいた。

「ありがとう。開いたら一緒に作ろう。サンドイッチ」

ショウヘイも笑顔で頷いた。

「ちょっと待ってろ?」

ハヤテは電話をかけた。


お仕事かな?


ショウヘイは首を傾げてそれを見ていた。

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