第78話

以前、マサさんが亡くなってから試さなくなったので、もうやらないのか聞いたことがあった。


「マサだからやりがいがあるんだ」

お前に仕掛けて、殺されても嫌だしな。


「やだなぁ。やりませんよ~」

笑いながら、僕ならあり得るかも?と疑心暗鬼になった。


それを思い出した僕は「まさかぁ」と独り言を呟いた。


…………

先輩なら、どうするだろうか?――


なぜか、僕は唯一作れる、スプレーのトラップを作成して、ドアに繋いでおいた。

本当は顔の位置にセットしておき、相手の意表を衝くものだが、先輩は敵ではないので、足元に設置した。


そして、本来は催涙スプレーなどを使うが、消臭スプレーにした。


罪重き僕を罰してほしかった。


先輩になら殺されてもかまわない―――


でも、先輩はトラップに驚いてノートパソコンを落としただけで、

「…くだらねー」

ため息と共に一蹴された。


まさか、この生活がもうすぐ終わるとは夢にも思ってなかった…

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