人でなしと罵られようとも

第67話

ピエロになろう



まさか、先輩が眼鏡であんなに笑うとは思わなかった…


笑ってほしいと思っていた。


でも、それはエゴで

眼鏡も必要だけれど、単なるスケープゴートのようなもので――


先輩に少しでも笑顔が戻るなら

僕がピエロになればいい。と思っただけだ。


眼鏡の裏側では、父を殺す計画が進められていた。

先輩は止めるかもしれないので、情報屋に内密に頼んだが…

「なぜか亀島議員は情報があがってこないんだ。あくどすぎるな」

それは、誰も手を出せないことを示していた。


決定打などなくてもかまわなかった。

このために、銃の技術を研いてきたのだ。


電脳世界の裏も得意のハッキングで調べてみると、父に恨みをもつ者はたくさんいた。

露骨に『亀島督泰(とくやす)抹殺計画』なんていうHPもあって、普通に笑った。

でも、数日もするとなくなっているのがほとんど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る