第68話

先輩は僕の二年前の言葉を覚えていた。

いや、なんとなく思い出したのかもしれない。


が、とてつもなくタイミングがよかった。

決行の日に言うのだから、少し驚いた。

用意周到にコーヒーに睡眠薬まで入れた。


先輩が立ち上がろうとしてそのまま前に倒れた。

僕は滑り込んで先輩を受け止めた。

「すいません」

謝ってその場に先輩を寝かせた。


飲んだコーヒーの量からして、そんなに長く寝てないだろう。

短時間勝負。

あの人に長時間使う労力は要らない。


…目醒めたとき、その毒舌でなんて言いますか?


先輩のディスクに地図を置き、ライフルを担いで外に出た。


これだけは譲れないんです


どんなに罵られようとも……

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