第45話
その瞬間、僕はただの人間ではなくなった。
人間を越えた『殺人鬼』となった。
マサさんはその男を空かさず仕留めた。
僕は次々に人を撃っていった。
マサさんと先輩は負傷した敵をどんどん倒していく。
先輩は接近戦だ。
いつもだろうか?
ライフルを撃ちながらぽつりと思った。
命中率が低い分仕方ないかもしれないが、あまりに危険だ。
それからは特に先輩優先の射撃に努めた。
『みさと、そこ捨てるぞ!』
マサさんの命令。敵はもう無く、二人はこちら目指して走っていた。
「了解!」
僕は窓も閉めず、その場をあとにした。
必要最低限の荷物はいつも入り口前の受け付け内一ヶ所に置いてあった。
僕は二人がくるまで、それ以外にまだ捨てたくないものを手早くまとめた。
そして受け付けから荷物を出す。
駆け込んできた二人も目配せしただけで荷物を抱えたりした。
こうして一年半暮らした「家」を僕たちは去った。
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