第36話

「あとはこいつの能力次第だ」

マサは煙草を噴かす。

「新体操部だもん。できるよなあ?」

見下ろす私と

「はい?」

見上げる亀島。

「覚えること色々あるぞ。っても俺もまだ見習いだけどな」


さっきから、私は自分を棚上げしている。

少し自嘲気味に笑った。


「それ……」

「ん?」

「先輩は、俺なんて使ってなかったような……」

「相手を撹乱させる狙いだよ」

「亀島。この世界も色々あるんだ」

マサが煙を亀島の顔に吹き掛けた。


咳き込みながら亀島はマサから逃げる。

「さっきのカナに銃突き付けられたときの度胸はなんだったんだ?」

マサはけたけた笑って言う。

「それと煙草は別です!そしてかめしまです!」

亀島の抗議に更に笑う。

「マサ、俺の欝憤を亀島で晴らすな」

言いながら私も笑いが止まらない。


「だが、現実問題、名前どうするかがなぁ」

「佐都実を入れ替えて、平仮名でみさと。決定ー」

「だそうだ」


亀島は複雑そうな表情をした。

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