第28話

電話に男が出た。

亀島と似ていて…まだ若い声。

学生時代、五つ上の兄がいると言っていたから、そうだろう。


「死にました」

亀島のことを尋ねたことに対する答え――

少しの雑音のあと「ごめんなさいね」急に甲高い声に変わった。

母親だろう人が何を喋ろうともう耳に入ってこなかった。

「お前ら殺す!!絶対殺してやるからな!!」怒りを吐き出し携帯を破壊した。

マサに落ち着けと言われたが胸がざわざわして落ち着けなかった。


今騒いでも仕方ないのはわかっていたけれど。

「先輩」

恐ろしいくらい静かな声で亀島が私を呼んだ。

私はゆっくりと亀島を見た。

銃がいつの間にか下げられていた。

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