第27話

暫らくして無駄に背の高い男がおずおずと入ってきた。

男は眼鏡の奥からさらに目を細めてこっちを見てきた。

眼鏡のせいでパッと見「似た人」で終わってしまいそうになったが、男の正体を理解できたときひどく懐かしさに駆られた。

が、出てきた言葉はきついものだった。

こっちに歩いてくるマサを追い越して、亀島を壁に叩きつけて銃を向けていた。


普通に会話をしたいのに出てくる言葉たちは強がりばかりだった。

そのうち、亀島の表情が冷めていき冷笑が浮かんだ。


学生時代、これは警告のものだと聞いたことがあった。

「帰れ」――それでも強がりは止まらなかった。

睨み合いになり沈黙が落ちた。


戻る場所がないだって?

そういえばこいつの家はかなり厳しかったな……

何をした?


調べてやろう

思ったのが、行動に出たのが間違いだった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る