第23話

すたすた…と入るつもりが結構そろそろと入ってしまった。

その自分に小さく苦笑した。

ほのかな蛍光灯の光の中、背の高い女性がいた。

僕の視力では顔まで捉えきれなかった。


先に動いたのは向こう。

「おまっ…亀島――!!」

叫んでずんずん近づいてきた。

その叫び声も驚きなどと違い、威嚇のようなものだった。


でも確かに先輩の声だ。――ってすごい形相!!


がしりと胸ぐらを掴まれ勢いのまま壁に叩きつけられた。

今度は後頭部を壁にぶつけたが、痛いと言う間もなく額に何かをあてられて言葉を飲み込んだ。

「…………」

額にあてられているものを確認したあと僕は両手を挙げていた。


これで頭を打たれたら、後頭部の痛みも飛ぶだろう


「久しぶりだなぁ。あ?」

超不機嫌な歓迎とは決して言えない挨拶と―

「何しにきた!?」

「俺を殺しにか?」

「頭吹っ飛ばすか?喉か?心臓か?腹か!?選ばせてやる」

―質問攻め……

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