第27話

「いない――」

どこにも姿が見当たらない。

不安になった。


あの暗い、何かを思い詰めた表情…


どうしよう…

先生に何かあったら…


目の前が滲む。

私は手の甲で涙を拭った。

何度拭っても涙は止まらない。


あと…探してないところ…屋上しかない

でも…立ち入り禁止…

でも、そこしか…

だって、勤務中はスクールから出てはいけないもの…


暗黙の了解のように、誰もが知ってる規則。

スクールの子供も逃げれない。


私は知ってる。

政府が管理してること。

だから、出れない。

出たら能力者専用刑務所に入れられる。


スクールに入る前、噂で聞いた。


『立ち入り禁止』のプレートと鎖をくぐって屋上への階段を一歩一歩昇る。


戻るなら今よ?

知りたい…

聞いてはいけない気がする


相反する気持ちで心臓が早く打ち軽く息が切れる。

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