第27話
「いない――」
どこにも姿が見当たらない。
不安になった。
あの暗い、何かを思い詰めた表情…
どうしよう…
先生に何かあったら…
目の前が滲む。
私は手の甲で涙を拭った。
何度拭っても涙は止まらない。
あと…探してないところ…屋上しかない
でも…立ち入り禁止…
でも、そこしか…
だって、勤務中はスクールから出てはいけないもの…
暗黙の了解のように、誰もが知ってる規則。
スクールの子供も逃げれない。
私は知ってる。
政府が管理してること。
だから、出れない。
出たら能力者専用刑務所に入れられる。
スクールに入る前、噂で聞いた。
『立ち入り禁止』のプレートと鎖をくぐって屋上への階段を一歩一歩昇る。
戻るなら今よ?
知りたい…
聞いてはいけない気がする
相反する気持ちで心臓が早く打ち軽く息が切れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。