第9話

ゆう子を見るともじもじとハンカチを揉んでいる。

クリーム色のスーツは彼女の印象をより柔らかくした。

「…紅茶がお好きなんですか?」

ゆう子の向かいに座りながら聞く。

「えっ?はいっ…」

「私もです。双子の兄なんかはコーヒーが好きなんですが、私には合わなくて…」

ハヤテが小さく苦笑いを浮かべるとゆう子は視線を泳がせた。

「…どうか、しましたか?」

「いえ!あの、は、話で聞いていたより、素敵で…」

「水色の髪でも?」

「私、水色大好きですから…。私こそ、太っていて…」

「健康的ふくよか。私は嫌いではありませんよ」

「あ…ありがとうございます…」

「なんか盛り上がってるみたいだから、私はおいとましようかしらぁ」

二人の前に紅茶が置かれた。

「ごゆっくり~」

南のおばさんはバッグを掴むとレストランを出ていった。

「…私はアッサムが一番好きです」

「あ、紅茶の種類ですか?私は普通にミルクティーが好きです…」

「そのスーツもですが、ミルクティーも貴女にぴったりですね」

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