第101話

オヌエと次の街ヘルツァ間の山が、カサブランカの本当の領域だ。

しかし、カサブランカは仕掛けてこなかった。


「配慮なんてらしくないわ。ま、通りやすいけれど」

「昨日、二度の戦いで戦力落ちたから、温存だろう」

「温存?抜け目無いわね」

「頭としての判断力は充分だ。戦闘力も中々」

「私より強いあなたが、何言ってるのよ」

そこで初めてチラリとバックミラーを一瞥すれば、レッドは投げキスしておどけた。

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