第100話

朝食後、タムタとレッドを先に出し、宿賃を払う。

「昨日、男の人がいたんだけど…」

若い女性が

「父です。中々起きなくて」

苦笑いして答える。

「そう。じゃあ」

「ありがとうございましたー」

男と同じ雰囲気を纏った女性の明るい声を背に、宿を出る。

振り向かず歩く表情は、無関心。


男は起きない。二度と。


サリッシュはジープを発車させる。

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