第99話

重い足音が降りてくる。それは確かにタムタの足音。しかし、一歩一歩がいつもより重く暗い足取り。

「…おはよう」

顔色を伺うようにレッドが声を掛けた。

「うん、はよ……」

眠たそうというより、覚醒しているが覇気が無い声音だった。

表情も暗い。


「どうしたの?」

「悪夢見た。飛び起きたよ…。飛び起きるなんて、人生初だよ」

椅子に座りため息一つ。

これには、二人も経験者なので、何も言えなかった。

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