第91話

これ以上見ないことを示すため、カサブランカも目を伏せた。

「殺さないでくれたんだね」

「俺に殺気が向いてなかった」

「あんたも、興味ない顔してた」

「ああ。無い」

サリッシュは壁に凭れた。


「聞いたかい?アリアの過去」

「少し。ブラッドレインは誰が付けた?神父ではなさそうだ」

「あたしさね。……あの子、会った頃、返り血まみれでね。そりゃあ酷かった」

遠くを見る目付きをして、カサブランカは頬杖を付く。

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