第62話

「え?どうなってんの?」

サリッシュは床の扉を開けて、階段に座っていた。ほどけた頭の包帯を取り去る。

「下、武器庫。……俺は、火薬の匂いに気付いてコレを盾にした」

鉄製の扉を指す。

「火薬の匂い?」

「大砲の。だが、距離を間違えてる」

サリッシュは、今度は山賊の遥か後方を指したが、タムタには見えなかった。

「見えんの?」

「いや。匂いの濃度。レッドもよく音でテーブルでも凌げると判断出来たものだ……バレエで培った感覚か、生まれつきか……。恐らく、牛舎が破壊されてるのは、以前も同様の事があった証拠」

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