第49話

家はすぐそこ。


家の前で足が痛み転倒した。無理矢理に足を動かして、這いつくばって進みドアに手をかける。

上半身を起こし、ノブを掴んでも鍵が掛かっていた。

「ママ開けて!パパ開けて!」

ドアを叩いて叫んだ。必死に叩いて叫んだ。


けれど、ドアは開けられることはなく、アリアは二人の男に抱えられ、牛舎の中へ連れていかれた。

叫ぶにも口は塞がれていたし、どんなに暴れても男二人の力には到底敵わない。

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