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第9話
山間部では山賊に、車上ではサリッシュの話に、気を張り詰めながら進んだ。
昼食を取ったアバスでは今度は占い師に、サリッシュは秘かに気を張っていた。
「なんか、寒々しいな」
「雰囲気が?そうね」
赤いレンガ造りの家が多く、少しでも気候に対する気分を上げようとしているのが、空回り感を否めなかった。
サリッシュはまだマシだと、「ヘルツァなんかは要塞の如しだよ」鼻で笑った。
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