第76話

八百屋の前で止まり、野菜や果物を選別し出す。

「……綺麗?」

「え?剣?ええ。揺れる海の色よね。…角度によって色彩が変わって……」

最初は篭に品物を入れながら答えていたレッドだが、人参をもったままサリッシュに魅入っていた。


こんな風に優しく微笑む顔なんて見たことない……


サリッシュはふうわりと本心から嬉しそうに微笑んでいた。

「ありがとう」

前髪が風で揺れて、深緑の瞳が垣間見えて、なんて綺麗なのと眩しげに目を細める。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る