第77話

「レッドちゃん?」

店主に呼ばれるまで、レッドは人参を胸に寄せて、サリッシュにときめいていた。

「ひゃ!わっ、ま、マバラさん、これください」

我に返ると慌てて人参も入れて、レッドは篭を店主に差し出す。

今日も美人だね!なんていう店主の言葉は今日は届いてなかった。


チラリとサリッシュを伺えば、照れ臭くなったのか、前髪を必死に両手で引っ張っていた。

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