第61話

野良犬がやって来てサリッシュと目が合うと、威嚇の唸りの後激しく吠え出した。


……悲鳴に似てる…

アイツの、殺す相手の…


視界が揺らいだ。犬の目線が上がっていく。否、サリッシュが倒れたのだ。

「誰の、だって?」

その疑問に野良犬は答えてくれるはずもなく、がっかりした。


ったく…

なんで…

忘れさせてくれないかなぁ?


サリッシュはゆっくり意識を手放し目を閉じた。

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