第一章

第9話

「いらっしゃいませ!」

ドアの鈴が鳴ると、レッドはポニーテールと制服を閃かせ、客に向いて元気よく笑顔で言った。

「ナーサさんはカウンターですよね」

客の顔を確かめると、カウンターに水の入ったコップを置いた。


客は椅子に座り、煙草に火を点ける。

目がレッドをずっと追っていた。

「いつものでよろしいですか?」

その視線をスルーして笑顔で訊ねる。

「あ、うんうん」

「かしこまりましたー」

伝票に書くと、マスターへ声を掛けた。

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