第6話

呼吸を確かめ、生きていることに一先ず安心する。

職業柄、男の行動はテキパキしていた。

「もしもーし。大丈夫ですかー?」

話し掛ける程度の声で呼び掛けながら、顔の左側に付いた砂をそっと拭い取っていく。


綺麗な顔をしている…


ぽつり思った時、女が咳き込み海水を吐き出した。

「聞こえますか?あなた生きてますよ。聞こえますか?」

吐き出された海水を服の袖で拭ってあげながら、少し声を張り上げる。

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