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第3話
「いらっしゃいませ。いつもので良いですか?」
「あぁ良いよ。頼むわ〜」
と頭からケモ耳が生えている和服のお兄さんはカウンターでは無く広い大きい席に座った。
え。
てかちょっとまって…
(人じゃないよね、てか狐?)
と思いじーっと見つめてるとそれに気づいたのかにちゃっと笑い。
「なんや。新しいお客さんなん?しゅーくん。」
「えぇ初めての方ですよ。」
と常連さんとマスター(しゅうさん)の話が始まった。
というか、人間は私だけなの?!へ?
っていうかここはなに??
頭がパンクしそうになった。その時。
「ねね君、もしかして高校生ちゃうの?」
「そういえば、学校はよろしいのですか?」
「え、あ…色々あって行けてなくてそろそろ辞めようかなって思ってて」
「なるほど、そういう事でしたか。だからこちらに入られたんですね」
「しゅーちゃんの妖力が呼んだんやな~」
「妖力?どういうことですか?」
2人の顔をみながら聞いた、すると常連さんがこっちの席に座り出した。
「あのな、ここの土地は妖力で出来てんねん…
姉ちゃんからしたら有り得んかもしれんけど」
「私たちは”人間”では無く妖怪の類なんです。私は半妖怪ですが彼は化け狐の妖怪そしてここに来る方は何故かしらの悩みや不安、マイナスな気持ちを持っている方々がここにこられます。」
「姉ちゃんの場合は学校に行けないっちゅうのが強いマイナスな気持ちだったんやろうな…」
話を聞いてそっか…と思っていると
「でもあなたのような”人間”のお客様が来られるとは…少し妖力が強くしすぎましたかね?」
「土地神様に聞いた方が早いんちゃう?」
「土地神様?」
「はい。ここの土地の主さまです」
「そろそろ来店されはるんやない?」
そんな話をしているとまた扉がカランコロンとなった。
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