第105話
茉白はベッドで眠っていた。もうすぐ雨が降るからだ。哉芽は茉白の痛みが消えない事が本当に辛かった。
茉白の頭を撫でながら、哉芽は雨が降るのを待っていた。
「茉白。痛いね。辛いね。何も出来なくてごめんね。愛してる。僕が代わりたい。」
燈馬が様子を見に来た。哉芽は燈馬に場所を譲った。
「哉芽君少し休んでおいで。茉白は僕が診てるから。君の身体が壊れてしまうよ。それは茉白が悲しむからね。」
哉芽は燈馬に頷いた。
「ありがとうございます。茉白をお願いします。自分の部屋にいますね。何かあったら呼んで下さい。」
哉芽は部屋を後にした。
燈馬は茉白を見つめている。
「茉白。僕の眠り姫。いつか痛みが無くなるように。僕も一生懸命探すからね。茉白が自由になれる方法を。」
燈馬は茉白にそっと触れた。やっぱり愛してる。こんなに胸が苦しい。でも、少しだけ変わっている自分がいる。
もう哉芽に嫉妬していない。二人が寄り添う姿を見ても苦しくない。燈馬の茉白への愛の形が変わろうとしてるらしい。
「僕は幸せになれるかな。教えて。お姫様。」
寝ている茉白が微笑んでいるように見えた。
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