第102話

燈馬は哉芽の部屋を訪れた。


「引越しは終わった?僕のお城へようこそ。君は茉白の王子様だね。」


哉芽は燈馬の目を見て何かを悟った。


「上手く行きましたか?奴は何て言っていましたか?」


燈馬はニヤリとして哉芽の肩を叩いた。


「さすが弁護士先生だね。短期間でよくあんなに証拠を集められるなんて。君を敵にしたくないよ。千晶先生は解雇した。もう優芽さんは大丈夫だよ。」


「優芽の為にちょっと張り切りました。千晶は叩けばホコリが出ると思っていたので。早速刑事告訴する様に手配しますね。専門の弁護士が後輩にいるので。」


燈馬と哉芽は笑いあった。


「燈馬先生。優芽の事宜しくお願いします。優芽はまだ気付いてないと思いますが、燈馬先生をとても慕っているみたいですから。」


燈馬はビックリした。優芽は紫耀を愛している。哉芽は知らないからそう見えるのだろうと思った。


「アハハ。僕はおじさんだよ。優芽さんはもっと若くて将来有望な男が良いよ。」


哉芽は笑顔で応えた。


「そのセリフ、茉白が燈馬先生に言ったのと同じじゃないですか?優芽はそんな事は気にしてませんよ。僕の妹なので。」


燈馬は何も言えなかった。

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