第100話

クリニックについた哉芽と優芽は茉白の部屋を訪れた。業者の搬入が終わるまで茉白の部屋で休憩する事にした。


「優芽さん手首は大丈夫?早く治ると良いわね。無理しないでね。」


茉白は優芽を見た途端心配そうに優芽の手首をさすっていた。


「ありがとうございます。燈馬先生に診て頂いるので大丈夫です。」


優芽は少し恥ずかしかった。女の人に優しくされるのは初めてだった。


「本当に無理しないでね。優芽さんも哉芽も我慢強いんだから。もう我慢は駄目よ。約束ね。」


哉芽は二人の様子を嬉しそう見ている。


「いいな優芽そんなに茉白に優しくされて。なんだか焼けてくるかも。」


優芽は笑って茉白に抱きついた。


「茉白さんに優しくして貰えて本当に嬉しいわ。兄さん一人占めは駄目よ。茉白さんは皆んなのお姫様なのだから。」


茉白は呆れた顔で二人を見つめた。


「兄妹でおばさんを弄ばないで。お姫様は優芽さんじゃないの。」


三人で声を出して笑った。

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