Episode26
第87話
茉白は哉芽の車で燈馬のクリニックに戻ってきた。燈馬と優芽が二人にサプライズをしてくれた事は哉芽から聞いた。茉白は燈馬の気持ちを想うと苦しかった。
「やあ茉白お帰り。葵ちゃん元気だった?後で朱音ちゃんの写真見せてね。」
いつもと変わらない優しい燈馬に茉白は笑顔で答えた。
「葵は元気よ。燈馬君に会いたがってた。朱音も可愛くて。離れるのが辛かったわ。燈馬君、本当にありがとう。」
燈馬は茉白の顔を見て確信した。僕の選択は間違いじゃなかった。
「自分に素直になったんだね。良かった。哉芽君は一緒じゃないの?」
哉芽の名前で茉白は赤くなった。
「優芽さんに会いに行ったの、後で燈馬君に挨拶しに来ると言ってたわ。」
燈馬は優芽の細い手首を思い出していた。
「そう。わかった。とりあえず、点滴しようか。旅先で無理しなかった?頓服の使用回数教えてね。記録してるから。」
茉白と燈馬の関係は変わらない。それで良いと燈馬は思っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます