第41話
泣いている優芽の頭を撫でながら哉芽は問いかけた。
「優芽はその事実をいつ知ったの。」
「5年前よ。兄さん。お母様が兄さんにしてきた事を私は絶対に許さない。あの時兄さんを救えなくてごめんね。お父様も後悔してた。もっと早く兄さんをお母様から引き離せばあんな事はおきなかったと。」
父さんも優芽も知っていたのか。哉芽は目眩がして倒れ込んだ。
「兄さん!大丈夫?もう止めましょう。今はゆっくり眠った方がいいわ。時間はいくらでもあるのだから。さあ横になって。兄さんが眠るま側にいるから。私は兄さんが大好きよ。それだけは忘れないでね。」
遠くに優芽の優しい声を聴きながら、哉芽は茉白を想っていた。
あの人に会いたい。
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