NO.32

第94話

葵は燈馬の計らいで燈馬のビルの部屋を借りてそこから暫く茉白の所に通うことにした。


茉白には創太が長期出張で不在だから茉白の側にいたいと言った。


哉芽が日中仕事でいない時間は葵と朱音が茉白の側にいて、優芽も頻繁に朱音に会いたいと訪ねて来た。


創太はこっそり夜に葵と朱音に会いに来ていた


茉白はこれ以上悪化しないようにゆっくり過ごしていた。


燈馬は内科医と連携しながら茉白の体調を見守っている。


哉芽と琥珀は燈馬と優芽の為に結婚式の手配をしていた。


琥珀は自分の両親と優芽達を会わせるために日程を調整していた。


皆、幸せな時を過ごしていた。


琥珀と哉芽が事務所で打ち合わせをしていると、1人の女性が訪ねて来た。


心理カウンセラーの多田薫乃だった。


「長内さんお久しぶりです。紫雲先生ですね。

初めまして。多田薫乃です。」


「多田さんお久しぶりです。この前は本当にありがとうございました。」


「初めまして。紫雲哉芽です。お世話なっております。今日はどうされたのですか。」


「実は小野さんの事でお話があって。今お時間宜しいでしょうか。」


「わかりました。どうぞこちらへお座り下さい

コーヒーで大丈夫ですか。」


「はい。ありがとうございます。頂きます。」


薫乃は座ると資料を取り出した。


哉芽が資料を見ている間に琥珀がコーヒーをいれて薫乃の前に置いた。


「ありがとうございます。長内さんも資料を確認して下さい。」


「わかりました。冷めないうちにどうぞ。」


琥珀も資料を確認した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る