第92話
優芽と葵は料理をしながら話していた。
「優芽さん。お母さんの為にありがとうございます。燈馬さんと優芽さんのお陰でお母さんと哉芽さんが幸せに暮らせているんですね。
これからは私もお母さんの側で支えます。何でもするのでどうか宜しくお願いします。」
「茉白さんは私にとっても大切な人なんです。
茉白さんのお陰で私は燈馬さんと幸せに暮らせています。
葵さんと朱音ちゃんの代わりはできないけれど
側にいる事はできるので。
葵さんも無理はしないでください。朱音ちゃんのお世話も大変ですよね。
私と燈馬さんがなんでも手伝いますから言って下さいね。」
「ありがとう。朱音も皆さんが大好きなので、会えるのが嬉しいみたいで。
写真を見ながら名前を呼んでるの。さっきまーちゃんって言ってたのは、朱音が言い出したからなの。」
「そうなんですね。可愛いですね。私も呼んでもらえると嬉しいな。」
「優芽さんはうーちゃんよ。ゆが難しいみたい
燈馬さんはとーって言ってるわ。」
「そうなんですか。早く聞きたいです。兄さんの事は何て言ってくれてるんですか。」
葵はいたずらっ子のような顔をして笑った。
「それは秘密。直接聞いた方が面白いと思うから。今夜のお楽しみに取っておきましょう。」
「わかりました。楽しみにしています。」
2人は笑いながら料理を仕上げていった。
リビングに良い香りがしてきた頃、ベッドルームから朱音の笑い声が聞こえてきた。
葵と優芽がベッドルームを除くと、ベッドで茉白と朱音が起きていた。
「まーちゃん。あー。だー。」
「はいはい。抱っこね。ママの所に行く?まーちゃんって呼んでくれるのね。
朱音ちゃん大好きよ。生まれてくれてありがとう。貴方は私の宝物よ。」
2人の様子を葵と優芽は微笑みあって見ていた。
「お母さん、起きたのね。体調はどう?朱音も起きたのね。ママに抱っこする?」
「うーちゃん。だー。うーちゃん。」
「朱音ちゃん。呼んでくれてるのね。抱っこする?本当に可愛いですね。」
優芽が朱音を抱いてリビングに向かって行った
葵は茉白に抱きついた。
「朱音に言っていた言葉。覚えてる。私にも言ってくれてた。お母さんありがとう。お母さんに愛されて本当に幸せよ。」
「葵はいつまでも甘えん坊ね。これからもあなたは私の宝物よ。朱音ちゃんをいっぱい愛してあげてね。」
茉白は葵の頭を撫でながら抱きしめた。
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