第84話
琥珀は2人に頭を下げた。
「来て頂いて本当にありがとうございました。僕ではどうすれば良いのかわかりませんでした
明日哉芽達が帰ってきたら、改めてお礼をさせてください。」
優芽の父親は琥珀の背中を叩いた。
「君は本当に優しいね。優芽が電話で話してくれていた通りだな。
君は巻き込まれただけなのに。初対面の小野さんもあんなに心配するなんて。」
「僕は何も。女性が騙されたり、傷つけられるのが耐えられないだけです。」
琥珀の苦しそうな顔に薫乃は何かを感じていた
「小野さんの事は私達にお任せ下さい。婚約者の告訴やその後の対応でお手伝いできる事があれば仰ってください。」
薫乃の言葉に琥珀は笑顔を見せた。
「ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」
「じゃあ病院の車を呼ぶね。点滴をしたまま
ストレッチャーで運ぼう。」
優芽の父親が手配をしている。琥珀と薫乃は名刺を交換して、連絡先も教えあった。
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