NO.22

第64話

茉白と哉芽の部屋で4人は葵を待っていた。

茉白はベッドに座って燈馬の診察を受けている


「茉白、痛みは増えてない?気圧は大丈夫みたいだけど、無理はしないで。


辛かったらすぐに教えてね。とりあえず点滴だけしておこう。」


「燈馬君ありがとう。お願いします。葵に会えるのが嬉しいから大丈夫よ。


辛くなったらちゃんと言うから。心配しないで

葵に優芽さんを紹介してあげて。」


優芽は茉白の横にいた。


「葵さんに会える日がくるなんて嬉しいです。

朱音ちゃんは来るのですか?」


「朱音は話が終わるまで葵の旦那さんが外でみていてくれるみたい。


全部終わったら朱音ちゃんにも会ってね。」


茉白は優芽に笑いかけた。


哉芽はずっと茉白の手を優しく握っていた。


「昨日はゆっくり休めた?2人は新婚なんだから

早く2人きりになりたいよね。


あんなに小さかった優芽が奥さんなんてまだ

信じられないけど。」


優芽は顔を赤くした。


「もう。からかわないで兄さん。今回は葵さんに会いに来たのよ。


2人きりになる為じゃないわ。燈馬さんにとって葵さんは家族と同じなんだから。」


燈馬は点滴をしながら優芽に微笑んだ。


「ありがとう優芽さん。優芽さんを葵ちゃんに紹介できるなんて嬉しいよ。


僕は優芽さんと早く2人きりになりたいけどね。哉芽君も茉白と2人きりになりたいから言ってるだけだよ。」


「正解です。僕達は似てますね。燈馬さん。」


哉芽は笑いながら茉白の髪にキスをした。

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