第59話
琥珀は不思議そうな顔をして尋ねた。
「葵さんって確か茉白さんの娘さんだよね。
哉芽はなんでまだ会っていないの?
葵さんは紫耀さんの事知ってるはずだよね。
葵さんは哉芽達の事反対でもしてるの?」
「いや、葵ちゃんは哉芽君が兄だって知らない父親は産まれる前に死んだって思っている。」
琥珀はビックリして燈馬に聞いてきた。
「すいません。葵さんの写真はありますか?
あったら見せてください。」
燈馬はスマホに保存してある葵の写真を琥珀にみせた。
「やっぱり。葵さん、紫耀さんが亡くなる前に会いに来ていたよ。
僕が両親と紫耀さんのお見舞いにいった時に、
男の人と病室にいたよ。
だから僕は紫耀さんの事知っていて哉芽とも交流があると思っていたんだ。」
哉芽と燈馬は驚いた。
「父さんに会いに来ていたなんて。葵さんはいつ真実を知ったのかな。
燈馬さんは聞いてないですよね。茉白も何も言っていないはずなのに。」
「僕も葵ちゃんが紫耀さんに会ったなんて聞いてないよ。
これはもう直接葵ちゃんに聞く方が早いね。
僕が葵ちゃんに会いに行ってくるよ。」
「燈馬さん、僕も一緒に行きます。茉白との関係を葵さんにちゃんと伝えてわかって貰いたいので。
茉白は本当はもっと葵さん家族に会いたいと思っているはずなので。」
「わかった。一緒に行こう。僕からも君達2人の事を説明するよ。
茉白にとって哉芽君が本当に大切な存在だって伝えよう。」
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