琥珀が優芽の頭を撫でて、優芽の顔を上げた。

「5年前に僕達家族は誓ったんだよ。今まで何も知らずに幸せに暮らしてこられたのは、2人の命があったから。

真実を知るために、父は祖父に連絡をとって、咲来さんの病気を知った。君たちが辛い思いをしていた事も。

祖父は咲来さんをちゃんと治療しないでいた事を後悔していた。

父に戻ってきて、ホテル事業を継いで欲しいと頼んできた。

父は今母と2人で海外の系列ホテルに行っている

けど、もうすぐ後を継ぐ為に日本に帰って来るから。

母は優芽ちゃんに会って謝りたいって言ってたよ。もっと早く真実に気づいて君を引き取って

僕達の家族として育てたかったって泣いていた。父も同じ気持ちだよ。

僕は哉芽や優芽ちゃんがこれ以上苦しまないように、僕にできる事なら全てやるつもりで2人の為に生きていこうって決めた。

だから優芽ちゃんが望む事なら全力で応援するよ。優芽ちゃんは本当はどうしたいの?

本当に哉芽の子供を産むつもりなの?それは誰のために?」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい